備前市役所 日生総合支所 様(備前市)
非効率的だった空調システムを”初期投資なし“で一新。
日生総合支所の空調システムは、夏季は冷房専用エアコンによる冷房、冬期はA重油ボイラーから作られた蒸気を、ファンコイルユニットを通して暖房するという非効率なものでした。これは、数十年前に導入されたもので、施設の老朽化とともに効率が悪化し、能力も低下していたため、この機会に一新することとなりました。
今回の工事では、部屋ごとに空調負荷計算を行い、冷暖房ともに部屋の大きさに見合った高効率のペアエアコンに変更しました。これにより、冬期のボイラーによるA重油の使用量を0にすることができました。さらに、毎年30万円程度かかっていたボイラーのメンテナンス費用も節減することができます。さらに、適度な容量のエアコンに変更することによって、サービス料の価格低下へもつなげることができました。
初期費用に関しては、本庁舎と同様にリース契約となっているため、不要となります。
サーキュレーター導入により、足元の冷えを解消。
冬期は、空調機器で暖めた空気が室内上部にたまるため、足元付近は冷えてしまいます。今回導入したサーキュレーターは、天井に設置し上部にたまった暖かい空気を床まで吹き降ろすものです。これにより、足元の冷えを解消し、快適なオフィス空間を創り出しています。オフィス空間の快適性向上は、環境省が推奨する暖房の設定温度20度を確保することにつながり、省エネの推進にも寄与します。
ここにも、単なる空調設備業者ではない備前グリーンエネルギーの包括的エネルギーサービスの特徴が出ています。
ボイラー室が、新たな使い道として倉庫に変身。
今回の工事では、ボイラーの撤去も行いました。ボイラーが撤去された後のボイラー室は、倉庫として活用できるよう平らに補修しました。様々な道具が必要な市役所は、倉庫が1つでも多くほしいようで、大変感謝されております。
事業年度:2006年度
エリア:岡山県備前市
概要:備前市役所日生総合支所は、庁舎と防災センターで構成されている。今回のESCOサービスの提供は、本庁舎の1、2階、および防災センター2階を対象として行った。
省コスト効果:約14%
延床面積:2,112㎡
建物:RC構造
所在地:岡山県備前市日生町日生630番地
年間省エネルギー量(予測):(電気)約13,000kWh (A重油)14,000L
省エネルギー効果(予測):約29%
年間CO2削減量:約45.3トン
導入サービス:蛍光灯の安定器交換(約60台)、空調機器の更新(約25台)、サーキュレーターの導入(約20台)