備前市役所 吉永総合支所 様(備前市)
2施設には、高効率空調システムを導入
吉永総合支所では、3つの主要な施設である庁舎、子育て交流センター、旧議会棟において、高効率エアコンを約50台導入しました。これまでは、庁舎がエアコン(電気)、その他の2施設が吸収式冷温水機(LPガス、灯油)によって冷暖房を行っていましたが、ほとんどの機器が老朽化しているのに加え、部屋ごとに個別対応ができない吸収式冷温水機は、エネルギーの無駄使いにもつながりやすく、施設の使い方に合わせた空調システムが必要となっていました。
そこで、本事業の特徴としては、子育て交流センターおよび旧議会棟への高効率な空調システムの導入です。この2施設には、庁舎と同様にペアエアコンを導入し、個別使用に対応できるよう変更しました。このような施設の使い方に合わせた空調システム提案は、備前グリーンエネルギーの得意な分野の1つとなっています。
サーキュレーター導入で、寒い吉永でも快適な空間を演出
吉永地区は、備前市内でも寒冷な地域にあたるため、冬期は冷え込みがきつくなります。そのため、暖房をかけていても足元が冷えることが多く、設定温度も高くなりがちでした。
この課題にチャレンジするため、本事業では、室内上部にたまった暖かい空気を床まで吹き降ろす「サーキュレーター」を25台導入しました。その結果、これまでジャンパーを着て勤務されていた市職員のみなさまからご高評を仰ぎ、暖房の設定温度は今までより2〜3度低い21度で設定しています。このように、複合的な室内環境空調システムによって、省エネだけでなく快適性をも獲得しているのです。
照明器具は、ちらつきがなくなり、省エネに!
オフィス等で多く使われる蛍光灯器具。当社は、空調機器の交換に加えて、この蛍光灯器具の中にある安定器という部品を、効率の高い省エネ型に交換。この部品交換により、約20%(※)消費電力を削減。今までどおり照明を使用いただいても、電力料金の削減につながります。
また、古い蛍光灯器具によくあるちらつきもなくなり、快適なオフィス空間を生み出すことができました。
このような、照明器具全体を交換するのではなく、安定器のみを交換する方法は、廃棄物などの発生を抑えるという点でも環境に配慮された方法であると言えます。
※削減率は、省エネサービス提供前後の機器の性能により異なります。
事業年度:2006年度
エリア:岡山県備前市
概要:備前市役所吉永総合支所の建物群のうち、使用頻度の高い庁舎、子育て交流センター、旧議会棟に対して照明、空調工事を行った。
省コスト効果:約4%の省コスト
対象延床面積:2,340㎡
所在地:岡山県備前市吉永町吉永中878番地
年間省エネルギー量(予測):電気 約30,000kWh削減 LPG 約1200m3 灯油 約1000L
省エネルギー効果(予測):約15%の削減
年間CO2削減量:約27トン(二酸化炭素換算)
導入サービス:蛍光灯の安定器交換(約95台)、空調機器の更新(約50台)、サーキュレーターの導入(約20台)