ブイエフアンドティ 株式会社 様(笠岡市)
総合的な設備の見直しを図り、大幅な省エネを実現
フライドポテトなどを製造する真空フライ食品工場における総合的な設備の見直しを図り、大幅な省エネを実現しました。省エネの基本方針は、まずエネルギー需要を減らし、その上で高効率の設備を導入することで、省エネを図ります。
省エネを行う内容は、1.ボイラ・蒸気系統改修、2.コンプレッサー改修、3.冷凍倉庫改修、4.工場内空調改修で、約13%もの省エネを実現しました。
1.ボイラ・蒸気系統改修
蒸気の漏洩量を減らすためスチームトラップを改修し、熱損失を減らすためスチームヘッダー部に断熱ジャケットを取付ました。それにより必要な蒸気量を減らし、既存のボイラを高効率のボイラに更新しています。廃食油ボイラは伝熱面の清掃が可能な小型のボイラに更新することで、高燃焼・高効率で長時間の安定利用し、廃食油を有効に活用できるようにしました。
2.コンプレッサー改修
エアコンプレッサーは供給空気圧を下げるため1000Lのレシーバータンクを導入し、高効率のインバーターオイルフリーエアコンプレッサーに更新しました。これにより安定した空気圧での供給が可能になり、同時に供給圧力を引き下げる事で省エネをはかっています。
3.冷凍倉庫断熱工事
冷凍倉庫はエネルギー需要定価のために断熱工事を行いました。冷凍機も高効率のインバーター冷凍システムへ更新しました。
4.工場内空調改修
従来、この工場では大型の水冷エアコンにより空調が不要な箇所も冷房をしていました。そこで空調と喚起を分離し、空調必要個所を作業員のいる箇所に限定することで、省エネと作業員の操作環境の向上をはかっています。換気は別途設置の換気ファンで十分な喚起を行いました。
事業年度:2011年度
エリア:岡山県笠岡市
概要:平成23年度エネルギー使用合理化事業者支援事業
「真空フライ食品工場における蒸気、冷凍、圧縮空気、工場内空調の包括省エネルギー事業」
対象延床面積:5,431㎡
所在地:岡山県笠岡市茂平2918番地21
年間省エネルギー量(予測):約4,300GJ(ギガジュール)削減
省エネルギー効果(予測):約13%のエネルギー削減
年間CO2削減量:約270トン-CO2/年
導入サービス:・スチームトラップ
・A重油貫流ボイラ
・廃食油貫流ボイラ
・水循環インバータオイルフリーエアコンプレッサ
・レシーバタンク
・高効率インバータ冷凍庫冷却システム
・スポットクーラー・換気ファン