老人保健施設 さくら苑リハビリセンター 様(岡山市)
ZEBの実現に向けて
給湯・照明・空調に省エネシステム・高性能機器設備の導入を行い、高い省エネ性を実現しました。
エネルギーマネジメントシステム(クラウドを利用した通信の活用)
用途別にエネルギー使用量を計測し、施設管理者と専門家が協力して、建物内の無駄を見つけ、継続的な省エネに繋げます。
クラウドを利用した通信により、施設管理者と専門家がエネルギーデータを共有することで、時々刻々と変化するエネルギー使用量を効果的に管理を行います。
また、A重油ボイラ、エアコンをヒートポンプ給湯機、高効率エアコン+全熱交換換気扇に更新するため、電力ピーク管理を重視します。デマンドモニターを設置し、クラウドを利用することで、使用電力が限界値に差し迫ったとき遠隔地からでも迅速に使用電力の抑制が可能となります。
省エネシステム・高性能設備の導入
給湯の省エネとして、高効率ヒートポンプ給湯システムを導入することで、高い省エネ性を実現します。更に、シャワーヘッド、蛇口の変更による節水、給湯循環系統の見直し、経路の縮小による給湯負荷の削減を施します。
照明の省エネとして、使用時間の長い照明をLED照明に変更することで、高い省エネ性を実現します。
空調の省エネ設備として、インバータ制御による高効率エアコンを導入し、非常に高い効率での運転が可能となるため、高い省エネ性を実現します。また、人感センサ付き壁掛エアコンを導入し、1人のときはそこだけ風を届けたり、人がいなくなったら運転を自動的に止めたりして電気の無駄を省きます。
更に全熱交換換気扇を導入することにより、エアコンの負荷を大幅に低減が可能となります。建物の空調使用箇所が設計当初と変わってきているため最適配置、マルチエアコンの系統分けを行い、全熱交換換気扇を導入するという条件の下で、再度空調計算をすることで、最適な能力のエアコンの導入が可能になり、大幅な省エネ・設備費の抑制ができます。換気単独に注目すると、全熱交換換気扇を導入することで消費電力は増大するが、空調と総合すると、全熱交換換気扇の導入による省エネ効果のほうが大きくなっています。
加えて、使用電力が限界値に差し迫ったときは、一発節電集中コントローラの「節電ボタン」を押すだけで、ほぼ全てのエアコンの能力を一斉にもとの75パーセントに低下できるため、消費電力を抑制でき危機を回避できます。
事業年度:2012年度
エリア:岡山県岡山市
概要:平成24年度 住宅・建築物のネット・ゼロ・エネルギー化推進事業(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業)
延床面積:4,013㎡
建物:地上4階 RC造
対象延床面積:4,013㎡
所在地:岡山県岡山市東区西大寺浜261
年間省エネルギー量(予測):約2,159GJ/年
省エネルギー効果(予測):約26%のエネルギー削減
年間CO2削減量:138トン-CO2/年
導入サービス:・高効率ヒートポンプ給湯システム
・LED照明
・高効率エアコン+全熱交換換気扇