高齢者総合福祉施設 森の園様 省CO2改修支援事業
目的と概要
本事業は、高齢者福祉施設 森の園において、空調設備を最新の高効率機器(空冷ヒートポンプ式エアコン、ルームエアコン)に更新し、CO2排出量を50%以上削減することを目的としました。主な更新内容は、高い負荷率で氷を作るため消費電力量が大きい氷蓄熱方式のマルチエアコンを空冷ヒートポンプ式エアコンに変更と、マルチエアコンを熱損失の低減による省エネ効果が期待できるルームエアコンに変更の2点です。
また、補助対象外で一部の照明をLEDに変更することで、更なるCO2排出量の削減を図りました。
さらに、BEMSを導入し、エネルギー使用状況を可視化できるようにしました。BEMSはエネマネ事業者と協力することで、運用改善による継続的な省エネが可能になります。弊社はエネマネ事業者として、本事業で定めたCO2排出量の削減の達成、更なる省エネ化の実現を支援しています。
導入技術の普及効果
本事業は、高齢者福祉施設へ高効率設備を導入することにより、エネルギー起源CO2排出量を削減し、地球温暖化対策につなげるだけでなく、省エネへの取組のノウハウや進め方、重要性などを施設の利用者や来訪者、同業事業者に対して広く普及することにより、さらなる温室効果ガス排出量の削減の普及に貢献するという高い公益性があると考えられます。近隣の高齢者福祉施設においても、更新時期を迎える氷蓄熱方式空調機を所有する施設がある可能性があるため、この方法や成果を地域社会へ周知することで波及し、大幅な省エネにつながっていくと考えます。
CO2削減効果(空調機による効果)
空冷ヒートポンプ:103.80t-CO2/年
ルームエアコン :15.84t-CO2/年
合計 :119.64t-CO2/年
事業年度:2020年度
エリア:愛媛県伊予市
契約先:社会福祉法人 愛信会
補助事業名:業務用施設等におけるネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)化・省CO2促進事業