平成29年度CO2削減ポテンシャル診断事業
本事業では、弊社は西日本の地方公共団体の公共施設3施設において、CO2削減ポテンシャル診断推進事業における診断事業者としてCO2削減ポテンシャル診断を行いました。
施設1 福祉・保健拠点施設
施設開設時から使用している空調機器の老朽化による不具合発生・エネルギー効率の低下、照明機器の未LED化等といった設備機器面で、大いに省エネ余地がありました。
またエネルギー計測により、中間期のチラーの待機電力が大きいことが明らかとなりました。
高効率エアコンへの更新、照明のLED化、再生可能エネルギー機器導入や、運用改善として中間期のチラー電源遮断等の提案を行いました。
○主な改善提案実施によるCO2削減効果(予測):約53t-CO2/年(削減率 約5%)
施設2 大ホール、展示室、会議室を有する多目的施設
施設開設時から使用している空調機器の老朽化による不具合発生や、ホール系統にCO2排出係数の大きい灯油を燃料とする吸収式冷温水機を使用しているなどの課題がありました。
また使用時間の長い室において、空調・照明の更新がされておらず、効率の低い機器を使用していました。
空冷チラー・高効率空調機器への更新、調光不要箇所の照明機器のLED化や、運用改善として3つのホール系統のエアハンドリングユニット外気取り入れ量縮小等の提案を行いました。
○主な改善提案実施によるCO2削減効果(予測):約51t-CO2/年(削減率 約25%)
施設3 大学施設
空調機器の老朽化によりエネルギー効率が低下、不具合が多く発生しており、CO2排出係数の大きい灯油を燃料とする吸収式冷温水機を使用しているなどの課題がありました。
また使用時間の長い室や体育館の高天井用照明、誘導灯がLED化されておらず、省エネの余地がありました。
空冷チラー・高効率空調機器への更新、照明のLED化や、運用改善として冷温水発生機の冷温水出口温度のこまめな調整など熱源機器の運転効率を高める提案を行いました。
○主な改善提案によるCO2削減効果(予測):約64t-CO2/年(削減率 約26%)
事業年度:2017年度
エリア:西日本
契約先:地方公共団体
建物:3施設