CO2削減ポテンシャル診断事業
(むいかいち温泉ゆ・ら・ら、はとの湯荘様)
本事業では、吉賀町の公共施設2施設(むいかいち温泉ゆ・ら・ら、吉賀町老人福祉センターはとの湯荘)において、CO2削減ポテンシャル診断推進事業の診断事業者としてCO2削減ポテンシャル診断を行いました。
むいかいち温泉ゆ・ら・ら
こちらの施設では、省エネに向けての推進体制や強い意識があり、デマンド計器を設置したり、木質チップボイラ※を導入したりしています。
※木質チップボイラは、灯油使用量が減少することでCO2排出削減につながります。
一方で、空調設備などが経年劣化し、高効率の設備を用いるよりもエネルギー消費量が多くなっていました。また、温泉施設を持つ施設のため、CO2排出量のうち給湯用使用割合が大きく、また、電力計測により濾過ポンプで電力を常時多く使用していることが分かりました。
今回の診断では、経年劣化していた空調設備の高効率パッケージエアコンへの更新や、電力を多く使用していた給湯機の高効率給湯機への更新や濾過ポンプのインバータ化の提案を行いました。その他には、全熱交換換気扇・Low-E真空ガラスへの更新、BEMSの導入、電力の低炭素化を図る内容として太陽光発電設備・蓄電池の導入などの提案も併せて行いました。
吉賀町老人福祉センターはとの湯荘
こちらの施設では、CO2排出削減目標の設定、エネルギー使用の把握、データの収集と分析、データの見える化と共有化、木質チップボイラの導入など、CO2排出削減に積極的に取り組んでいます。
一方で、老朽化した設備も多く残っており、効率が悪くなっているという課題があります。
今回の診断では、現地調査や設備の計測等に基づき、省エネ型自動販売機や高効率冷凍機への更新などの省エネルギー化施策、電力の低炭素化を図る内容として太陽光発電設備の導入などの提案を行いました。
事業年度:2020年度
エリア:島根県鹿足郡吉賀町
契約先:吉賀町
建物:2施設